皆さんこんにちは。
NET工房の作り手桐生です。
なんかこの前ブログ書いた気もするんですが、早めに回ってきました。笑
語ると長くなる癖があるので、手短にを意識して書き連ねていこうと思います。
前回のブログ読んでいただけた方いますでしょうか。
そこでは「好きなアーティストから感銘を受け、勝手に私淑しモノづくりに生かしている。」みたいなブログを書き、最後にそれをHERZの製品にどう生かしているかを書ききれずでしたので、そちらを語らせていただきたいと思います。
大前提、私が製品作りで意識しているのは「飾っているだけでも様になるような美しいモノづくり」です。
もちろん鞄だから使うのが前提だけど、飾ってあって毎日目に入るだけでもテンション上がるような鞄が作りたいというモットーがあります。
そのために特に気を遣っている点は以下、大きく3点あります。
・磨き
・成形
・その鞄の個性や1番かっこいい姿を見出す
今回はギボシ留めショルダー(CK-100)を基に説明していこうと思います。
あくまでも私個人の見解となっていますので、ご了承くださいませ。
よろしくお願いします!
磨き


磨きはまぁ単純ですね。力一杯革の端っこを磨くことです。
磨きが甘いパーツとしっかり磨いてあるパーツとでは立体感というか迫力?が違いませんか??
磨きは大抵鞄を作る際に一番最初に行う工程になります。
最初の段階でまず作ってる自分のテンションを上げるべく、一つ一つのパーツを余すことなく磨く!というのは徹底してます。

どんなに急いでいてもここだけは絶対に死守しますし、冬でも汗だくです。
でもここから世界に一つだけの鞄作りがスタートするのです。
成形

成形は一言でいうのは非常に難しい。
というのも、うまくいく時とうまくいかない時があるからです。
革は同じ厚みでも繊維の密度だったり硬い部分柔らかい部分、軟骨があったり伸びる方向とか・・・
なので、成形に必須な「漉き」という工程が非常に難儀なのです。
ひとつひとつ特徴の違う革パーツをベストな漉き具合に毎回調整します。
それが入社6年目の私にはまだまだ奥が深くもっと勉強が必要だなと思います。
漉きが甘いというまでもなく成形は出ません。
でも漉きすぎると成形はある程度でますが、むっちり感がなくなってしまいます(抽象的ですいません笑)。
HERZは厚い革/堅牢さを特徴としてるブランドなのでそもそもあまり漉きたくはないのです。

この前ポケットとかもそう。ひっくり返りきってない感じわかりますかね。
そもそも角のRが小さいし、革もラティーゴの革を使っているので漉きが甘いと成形できません。

そこで漉きが重要。
同じ厚みのパーツでも盤面側とマチ側で漉き方を変えてボリュームが欲しい方を漉き、丸くなる空間を確保してやるイメージです。
しっかりお湯を入れて成形してやるとここまでしっかり形が出てボリューム感が出ます。
一個前の写真よりさらに立体感が出てかっこよくないですか??いやカッコいいです絶対に。
作り手が納得できることが、このものづくりでは何より大切なんです。

※右が私が考える理想の成形
見比べてみると歴然です。
そんなこんなで成形には漉きが非常に重要でまだまだ勉強段階でございます。
狙った漉き具合に1発でできるよう精進します。
鞄の魅力を見出す

やっぱり長くなってしまったので、駆け足で最後3つ目。
「その鞄の個性やカッコいい姿を見出す。」これに関しては価値観などあると思います。
その鞄のどこがカッコいいのか。
どうやってその魅力を引き出せばいいのか。
今回作っているCK-100に関していうと私的には「ボリューム感」だと思っています。

ザ・HERZみたいな見た目クラシカルでカッコいい見た目のCK-100。
でもこの鞄がナイロン鞄や合皮の鞄のような「軽い印象」になっては勿体無いというか個性が潰れてしまう気がするんです。
なので特にCK-100は作る時は「ボリューム感」、「鞄の存在感」、「ふっくら感」を意識して作ってます。
そのためには磨き、漉き、成形すべてが揃ってないと実現しないのです。
なので、私は数ある品番の中でもCK-100を作るのがとても好きです。

毎回作ったものを見て惚れ惚れしつつ、ここはもっとこうできたんじゃないか、もっと美しくできるんじゃないか。
自問自答しながら鞄を作っています。毎日勉強の日々です。
ここまで長く語らせていただきました。
本当はもっとこだわってる部分とかあるんですけど、とんでもない文章量になってしまうのでここで自粛します笑笑
これからも自他共に惚れ惚れするような美しい鞄作りを目指して頑張ります。
ここまで読み進めていただいた強者の方々ありがとうございました!!

